文部科学・厚生労働両省は17日、来春卒業予定の大学生の10月1日時点の就職内定率が69.8%で、前年を7.0ポイント下回ったと発表しました。
「大卒内定率5年ぶり70%割れ 10月時点69.8%」日本経済新聞
内定率が70%を下回るのは5年ぶり&リーマンショック直後の2009年調査(前年比7.4ポイント減)に次ぐ下げ幅となったそうです。
これはむしろチャンス!(鼻息荒く)
では、なぜ大卒の内定率が下がるとピンチではなく、チャンスなのか?
それではいきましょう。
就活期間は長いほうがいい
そもそも内定率が下がると、その分就活期間も延びる可能性が高いです。
本来であれば6月に内定をもらっている人が、コロナのせいで8月まで内定が出ないとか。
早く内定の欲しい就活生にとってはめちゃくちゃマイナスかもしれませんが、僕は就活期間は長いほうがいいと思っています。
なぜなら、それだけ会社選びに慎重になれるからです。
6月の選考解禁で周りが一気に決まっていき、焦ってどうでもいい企業を受けてしまう……といったようなことが、この状況では起こりづらくなるのではないでしょうか。
だいたい3月の就活解禁からたった3ヶ月で選考が始まるのって、普通に短いですからね。
今までは夏まで就活やってると同級生から心配されるか、下級生から「先輩スーツ暑くないんですか?」と煽られるだけでした。
しかし、こういう状況ならば落ち着いて会社を吟味することができますし、自分の生き方について考えられる時間も多く取れます。
そうすれば1日に面接を3社も受けなくて済み、きちんと準備をして臨めるようになるでしょう。
さらに先日、政府が卒業後3年間は新卒扱いにするよう経済界に要請したということもあり、今後はますます慎重に就活をすることができるようになると思います。
選択肢の幅が広がる
「そんなこと言っても、内定が出なかったらどうするんだ!」と怒る人もいるでしょう。
しかし、社会派ブロガー・文筆家のちきりんさんの著書『ゆるく考えよう』で、彼女はこんなことを言っています。
通常、多くの人は安定した生活を求めます。だから新卒で就職できる企業があれば、わざわざ起業をしようとか、海外で職探しをしようとは思わないでしょう。
でも最初から仕事が見つからなければ、組織に頼らず生きる道を必死で探らざるをえない人もでてきます。そのハングリー精神が時代の変わり目に思わぬ結果につながることもありえるのです。
『ゆるく考えよう』-災い転じて福となそうより
つまりは内定が出ないことによってフリーランスになってみたり、起業をしてみたり、海外で働いてみたり……と、就職以外の選択肢の幅が広がるということです。
新卒採用では計れなかった、あなたの未知なる才能が開花する可能性だってあります。
むしろこれからは個人の時代だと言われている現代において、企業に属しているほうがデメリットかもしれません。
内定がまったく出なくても「自分なんて必要ないんだ……」とならずに、「人と違う道を歩めるチャンスが与えられた!」と思えば、見える景色はきっと違うものになるはず。
たとえ就職しても社会人2年目で二度も短期離職をしてしまったヤツもいますし(苦笑)。
ピンチはチャンスの精神でいきましょう。
ただの数字に悲観しないで!
内定率なんて、所詮はただの数字です。
大企業ばっかり受けてる人とそうじゃない人でも、もちろん差はあるでしょうし。
どんな時代でも、結局はその人次第です。
これから就活を控えている人はどうか悲観せずに、むしろチャンスだと思って臨んでみてはいかがでしょうか。
それでは、素敵な就活ライフを!