先日、こんなニュースがありました。
「3年間新卒扱い」要請、政府 23年就活も6月解禁(日経経済新聞)
新型コロナウイルスによる学生の就職難を和らげるため、政府が卒業後3年間は新卒扱いにするよう経済界に要請したというものです。
これが実現すれば、20代の就活は劇的に変わるのか!?
今回は卒後3年間新卒扱いがもたらすメリットについて考えていきます。
それではいきましょう。
既卒に光あれ!
卒後3年間が新卒扱いになったら、現在24歳の僕も新卒ということになります。
社会人2年目にして既に短期離職を2回してる身としては、人生をやり直すチャンスが与えられた気分です。
以前に新卒の職種でキャリアの8割が決まるという記事を書きましたが、これは残酷なことに紛れもない真実なんですよね。
なので仮に既卒でも最初の職種を選び直せるとしたら、人生をやり直すことが可能です。
今は「第二新卒」という言葉も一般的になっており、少子高齢化に伴い、若者に寛容な社会になってきていると謳われています。
けれど実際に僕が第二新卒で入った会社では、研修もなくいきなり前線に立たされたりと、名ばかりのものであることも事実です。
卒後3年間は新卒ということが明確にルール化されれば、「1社目だから簡単には辞められない……」といった人も少しは肩の荷が下りるのではないでしょうか。
石の上にも3年はもう古い?
さて、ここからが本題です。
僕が今回の記事で言いたいのは、卒後3年間を1社目で我慢して働くのではなく、就職浪人に使え!ということです。
学生時代って、就活シーズンになってから将来のことを考え始めて、周りと足並みを揃えながら何となく会社選びをしている、っていうことが結構あると思うんです。
その結果、入社後のギャップに苦しんで、ツイッターの会社辞めたいアカウントを作ってしまう新卒が毎年大量発生するんですよね。
個人的に就活とは、「生き方」を考えることだと思っています。
だからくだらない定説に縛られるのではなく、卒後3年間は就活浪人して、慎重にキャリアを選んだほうがいいんです。
実際にアメリカには、新卒という概念がありません。
なぜならアメリカは日本よりも学歴主義で、大学の学部や研究内容が重視されるからです。
だから学生は日々課題に追われていて、一斉に就活を始める余裕なんてありません。
企業側も通年採用が一般的であるため、学生は基本的に卒業してから自分のタイミングで就活を行うことができるのです。
そのため彼らはインターンシップをしたり、ボランティアや放浪の旅をしたりと、自分の人生を真剣に考える時間があります。
というかそもそも、「新卒一括採用」って世界を見渡しても日本だけなんですよね。
こうやって書いていて気付きましたが、25歳になって自分のキャリアについて悩み出す人が多いのって、それが原因なんじゃないでしょうか。
つまりは自分の人生を真剣に考える暇もなく社会に出て、「石の上にも3年」という教えを忠実に守った結果、ようやく本当の意味で生き方を考え始めるっていう。
その時にはもう職種は狭まっているわけですから、相当遅いですよね。
なので卒後3年間新卒扱いは、僕らに生き方を考える猶予を与えてくれるということになります。
企業の採用方法も変わるべき
ただ卒後3年間新卒扱いが一般的になれば、「もう3年間遊べるドン!」とサボる人も当然出てきますよね。
だからそうなった場合、企業の採用はもっと厳しくするべきです。
アメリカのように長期のインターンシップを前提にして募集するか、面接時間をめちゃくちゃ増やすか。
そのくらいしないと、みんな自分の人生なんて真剣に考えないんですよ。
僕は今、自主的に空白期間を作って人生を考えているわけですが、新卒で働いてる時はそんな余裕ありませんでした。
ただ目の前の仕事を頑張っていれば、いつか報われると思っていました。
報われないのに……。
そういう人が、少しでもゆとりを持って考えられる社会になればいいなと思います。
それでは、素敵な就活ライフを!