いきなりこんなタイトルで面食らった第二新卒の皆さん、こんにちは。
それにしても第二新卒って言葉、便利じゃない?
新卒ガチャで失敗してもやり直すことができる魔法のワードというか、半人前でも十分に評価してもらえる特権階級みたいなイメージがあるんじゃないでしょうか。
事実、コロナ前までは「社会人経験がある」「ある程度のビジネスマナーがある」ということで、未経験職種にしろ、第二新卒のバリューは高かったように思います。
しかし実は今、第二新卒の未経験職種への転職が難しくなっていることをご存知ですか?
この記事ではコロナ禍で厳しくなる転職市場のリアルを、実際にコロナ禍で転職活動をした僕の実体験と共にお伝えしていきます。
それではいきましょう。
コロナ禍の悲惨な転職市場
まずは、以下のデータをご覧ください。
これは俗に言う、有効求人倍率というものです。
コロナ禍で、有効求人倍率はどんどん下降傾向にあります。大雑把に言うと、これまで売り手市場と呼ばれていたものが、過去のものになったということを指しています。
実際に転職エージェントの人たちも皆、口を揃えて「以後3年〜5年の間は厳しくなるだろう」ということを言っています。
そんな厳しいコロナ禍の市場感に対して、日経HRが「日経キャリアNET」登録会員を対象に行ったアンケート調査の結果、リモートワークなどの普及に伴い、「転職への関心が高まった」と答えた人は6割を占めました。
つまり狭まっている市場に対して、転職意欲のある人が増えている状況ということです。
さらにこれまで日本では「メンバーシップ型」である新卒一括採用が一般的でしたが、近年は「ジョブ型」雇用という、欧米で主流となっている即戦力・専門スキルが求められる流れがコロナ禍で加速しています。
会社側も人材を確保する余力がなくなると、やる気のある未経験者よりも、スキルのある経験者を求めるというのは当然の判断です。
今後ますますこの流れが加速していくと言われているため、第二新卒といえど未経験職種への就職が難しいものになっていくのです。
第二新卒で未経験職種への転職を目指した僕の体験談
僕は出版社で編集者として1年半勤めた後、コロナ禍にもかかわらず、第二新卒枠で未経験職種を目指したことがあります。
転職エージェントを3社利用してマーケティングやシステムエンジニア、IT営業などの職種に絞って履歴書を出しまくりましたが、書類選考の通過率は100社中15社ほどでした。
僕は第二新卒とはいえ1社目で一人前になるまで働いたという自負がありましたし、そこそこの大学を卒業していたため、書類すら通らないという現実に面食らってしまいました。
「第二新卒歓迎」という触れ込みがある求人さえ、蓋を開けてみると「今回はスキル面で他に良い人がいたため」という理由でお祈りが来る始末でした。
それでも僕はめげずに転職活動を続け、何とか大手企業に第二新卒枠で内定を漕ぎつけることができたのですが……
実際に配属になったのは前職と同じ編集部門という、まさにギャグみたいな結末でした。
これは僕の体験談なので一概には言えませんが、他の職種によっては、未経験でも採用される確率が高いかもしれません。
しかしコロナ禍での求人募集を見てみると、「第二新卒歓迎」の募集は明らかに以前より少なくなっており、代わりに「3年以上の経験歓迎」というものが増えています。
たとえ募集があったとしても、人材が慢性的に不足しているブラック企業などの可能性が高いので、第二新卒の未経験職種への挑戦は難しいと言わざるを得ないでしょう。
それでも未経験職種に挑戦したい第二新卒へ
コロナ禍で難しくなっているとはいえ、チャンスがなくなったわけではありません。
やり方によっては第二新卒でも未経験職種に挑戦することは十分可能です。
たとえば出版社で編集者をやっていた僕の経験から、未経験でも編集者になるためのロードマップを以下の記事で説明しているので、興味がある人はぜひご覧になってください。
また、たとえ未経験でも接客業→営業職へのキャリアチェンジなど、これまでの経験と少なからず重なる部分があれば、それを面接でアピールしてみるのも一つの手です。
まずはコロナ禍で以前より難しくなっているという現状を受け止めた上で、戦略を立てるのがいいんじゃないでしょうか。
仕事なんて最初は誰でも未経験なので、入ってしまえばこちらのものです!
それでは、素敵な転職ライフを。